妊娠線のできる仕組みとできやすい時期

妊娠すると、お腹や下腹部、乳房、太もも、お尻などの皮膚に亀裂のような赤紫色の線ができますが、これを妊娠線と言います。妊娠線は、2mmから3mmの幅、長さは5cmほどで、触ると周囲の皮膚よりへこんでいて、産後は白くなっていきますが、一度できてしまうと消すことは難しいと言われています。

皮膚は表皮と真皮、皮下組織の三層に分かれて、妊娠すると胎児の成長とお腹がどんどん大きくなります。表皮は伸びやすいのでお腹の変化に対応することができますが、真皮や皮下組織は弾力性が少ないために急激に伸びることができません。表皮と真皮、皮下組織に柔軟性の差があることで皮膚に亀裂ができてしまい、線ができてしまいます。これが妊娠線のできる仕組みで、急激に体重が増加した人に起こる肉割れと同じ現象といえます。妊娠線ができても痛みは感じることはありませんが、亀裂の入った皮膚を妊娠前のように戻すことは難しいため、見た目が悪いと悩む女性も少なくありません。

妊娠線ができる時期としては、早い人であれば妊娠4ヶ月頃から出始め、多くの人がつわりが終わる妊娠6ヶ月頃から急激に体重が増加することで出始めることが多いようです。お腹や下腹部、太ももやお尻といった自分では見えにくい部分に出始めます。また、妊娠中はお腹だけではなく、赤ちゃんに母乳を与えるために乳房が成長したり、大きくなったお腹を支えるための太ももに放射線状の妊娠線が出てくることがあります。

妊娠線ができない人の体質とは?

妊娠線は、体質によってできにくくなっています。
まず、太りにくい体質の方は、体重が増えにくくなっているため皮膚に対しての負担が少なくなってきます。
妊娠線の原因として、急激な体重の増加があるのですが、体重自体が増えにくくなっていれば、皮膚が無理に引っ張られることもなくなるため、妊娠線ができてしまう心配がなくなってくるのです。
また、皮膚自体が刺激に強い方についても、妊娠線ができてしまうことなく過ごすことが可能になっています。
皮膚が強く厚い方は、様々な刺激に対して反応しにくくなっているため、皮膚が断裂してしまうことも防止可能になっているのです。
体重が増えてしまったり、妊娠したときでも、お肌の耐久性が十分に備わっているため、妊娠線ができてしまう心配なく過ごすことが出来るでしょう。
体質によっても、お肌に跡を残すことなく過ごせる様になりますが、肌の強さや太りにくさに自信を持ちすぎてしまうことにより肌トラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
太りにくい方でも、食事に気を使わないでいることで体重が増えてしまい肌にトラブルが起こりやすくなりますし、お肌が強い方でも、短期間のうちに急激に体重が増えてしまうことで、皮膚が断裂しやすくなってしまうのです。
元々妊娠線ができにくい方であっても、過ごし方によってお肌のトラブルを起こしやすくなっていますので、太らないように充分に気をつけながら過ごしてみるとよいでしょう。

妊娠線治療で注目されている炭酸ガス治療とは?

妊娠すると、お腹は急激に成長するため、お腹や太もも、お尻などに亀裂が入ったような線が出来てしまうことがあります。これは妊娠線というもので、一度できるとその部分の再生力が衰えてしまい、線が残ってしまいます。

人間の皮膚は、一番外側に表皮、その奥に真皮、一番内側に皮下組織があります。表皮は柔軟性がありますが、それに比べて、真皮と皮下組織には柔軟性がなく、真皮や皮下組織が急激なお腹の成長に伴う伸びに対応できずに裂けてしまい、線ができてしまいます。できてすぐの妊娠線は、皮膚下にある毛細血管が透けるために赤紫色をしていますが、産後だんだんと白く変化していきます。

この妊娠線の解消には、炭酸ガス治療が有効と言われています。炭酸ガス治療とは、皮膚に極細の針を刺して皮下に炭酸ガスを注入する治療法です。妊娠線の下に二酸化炭素ガスを注入することで、その部分が剥離され、皮下組織が一気に酸性になることでコラーゲンの産生を促して皮膚のターンオーバーを促進し、皮膚内の血流を良くします。血流が良くなると、代謝が上がって妊娠線ができた部分の皮膚を炭酸ガスで浮かせて、皮膚修復することができます。この炭酸ガス治療はほとんど痛みが無く、皮膚下に炭酸ガスを注入すると皮下気腫という状態になりますが、数分で平らに戻るので、何らかの影響を受けることはありません。また、施術は非常に簡単で、施術後のダウンタイムもほとんどないため、安全な治療法といえます。